貧しい農家の次男坊に生まれ、これといった特技も才能もなく、俺ことヴァインの人生はお先真っ暗だった。しかし希少な「魔法適性」があることが判明、魔法師となるべく冒険者の町へと旅立った。そこで俺は、普通とは違う特殊な魔法と契約することになる。
それは超拘束魔法。「災禍の象徴」と呼ばれる伝説級のモンスター・ドラゴォンですらも倒し得ると伝えられている、その名も──!
ホゲホゲペッ。
……強力だけど、このマヌケな呪文を唱えなければならないせいで俺は周囲からあぶれてしまう。そんな時に出会ったのが、同じくあぶれていた女冒険者のフレッタ、エスメルだった。のちに加わるミューズも含めて、俺たち四人はドタバタしながらも、やがて冒険者として成功していくことになる。