華やかな不夜城・江戸吉原の吹きだまり。それが鬼の住む『羅生門河岸』──。
時は江戸後期。
岡場所の手入れにより捕まったおまつが、吉原遊郭の中でも最下級である「羅生門河岸」に連れてこられたのは二年前。
「鬼」と呼ばれる下級女郎たちに混じって懸命に生きていたある日、河岸にはあるまじき美女が隣に越してきた。
「すずめ」と名乗るその女は訳ありらしく、頑なに心を閉ざしている。
最初は関わり合いになるのは真っ平だと思っていたおまつだったが、とある事件に巻き込まれ──。
【吉原用語集】
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時代小説 江戸 吉原 遊郭 遊女 花魁
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