作品一覧全20件
連載 13エピソード
詩のような何か。気が向いたらぽちぽち更新していきます。
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詩[その他]
最終更新日:2022年10月26日
読了時間:約12分(5,846文字)
短編
 むかしむかしのことなのかもわからないけれど、首のない鶏が、家の縁側に吊るされておりました。鶏は既に死んでいましたが、何故か意識は残っていたのです。暗闇の中を、かつて見たトンビのように飛び回る、そんな空想にふけっていると、意地悪な風がやってきて……。
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その他[その他] 残酷な描写あり
最終更新日:2018年04月02日
寓話 童話 鶏 風 中年男性 読了時間:約9分(4,319文字)
短編
大学を卒業してからひきこもってしまった青年の一日のいちばんはじめの出来事。日常。どこにもいけませんでしたね。どこにも。家族からの冷めた視線。殺意。剥き出しの神経。燃える自意識。萎える身体。四半世紀も生きてしまった。そんな感じです。
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純文学[文芸]
最終更新日:2017年09月29日
日常 青春 私小説 青春小説 読了時間:約6分(2,638文字)
短編
 七月の冷めたある日。作家である私は、編集から頼まれたエッセイを前に、打ちひしがれていた。私は、深刻なスランプに陥っていたのだ。締め切りは本日中。朝から昼にかけて、何とか言葉をひねり出していたが、どれも抽象的ではっきりしない。さて、どうしようと思ったところ、唐突にとんでもない轟音の音楽が流れ始め、私は飛び上がる。隣室の若者のしわざだろう。仕事の邪魔をされてはかなわない。私は、臆病な自分を誤魔化しつつ、隣室へ文句を云うため、出向く。
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純文学[文芸]
最終更新日:2017年03月12日
日常 青春 私小説 青春小説 純文学 鬱屈 言葉 青年 私 読了時間:約14分(6,790文字)
短編
 夏のある日、私は目当ての本を探しに近所の書店に赴いた。私は常々思っていた。ネット通販も良いが、やはり現物を見て、その良さを自分の感覚のみで吟味し、選べる書店を利用したい。訪れた書店は小さく品揃えも悪いが、何よりも家から近かった。私は潰れて欲しくない一心から、ここを利用することにしていた。以前は店主である老人がレジに座っていたが、近頃、孫娘にすげかえられていた。しかし、そんなことはどうでもよくて、この書店には少し奇妙なところがあった。どうやら、孫娘はその奇妙な事柄について、何か知っている様子。しかし、彼女は涼しい顔でレジに座って、文庫本を開いている。
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純文学[文芸]
最終更新日:2017年01月09日
日常 青春 青春小説 書店 不思議 読了時間:約5分(2,326文字)
短編
 小学生のぼくが通う塾には、生徒は二十人ばかししかいなくて、同い年の子どもはひとりぽっちしかいなかった。しかもその子は他校の女の子で、ぜんぜん話しをしたことなんかなかった。でも、ある日の塾の休憩時間、その女の子、スガノさんが話しかけてくる。「わたし、来週いっぱいでやめちゃうから」その言葉を聞かされたぼくは、果たしてどうすればよいのだろう。
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ヒューマンドラマ[文芸]
最終更新日:2016年10月16日
日常 青春 青春小説 読了時間:約7分(3,044文字)
短編
 とある田舎の夏の夜のこと。不仲な両親を家に残して、ふたりの兄弟は遠くのコンビニを目指して歩き始める。昼間とは違う景色、音、ふたりの距離。自然と会話も芯に近い部分を掠めてくる。その中で、夢についての話になった。しかし、幼い弟は頑として夢に着いては語らない。
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純文学[文芸]
最終更新日:2016年06月08日
日常 青春 青春小説 読了時間:約10分(4,882文字)
短編
夏の終わり、姉が幼い姪を連れて帰ってきた。姉は姪の成長について、重苦しい不安を抱えていたが、家族は姪の愛らしさ故にそこに目を伏せている。僕はその様に軽蔑に近い感情を抱いていた。僕が姪を抱き上げた際、姪は唐突に「かっぱ」と叫んだ。「その子、河童が見たいんだって」姉の言葉はまるで他人事のようだった。僕は姪の願いを叶えてあげるため、近所の滝へ出かけていく。
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純文学[文芸]
最終更新日:2016年06月07日
伝奇 青春 怪談 青春小説 読了時間:約14分(6,595文字)
短編
 ある日の夜、ユキの家には高校以来の友人、ミキがいる。ミキは高校生活を支えてくれたバンドのライブに、ユキを誘った帰りだった。酒を飲みながら、ミキは昔と違ってしまったバンドについて、ぐちぐちと云い続けている。その子供っぽい物云いを、子持ちのユキは生温い視線で見つめている。高校時代から続く、皮肉っぽいやりとり。その流れで、ユキの口から放たれる鋭い言葉とその結果。
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ヒューマンドラマ[文芸]
最終更新日:2016年05月22日
青春 ホームドラマ 青春小説 読了時間:約12分(5,512文字)
短編
 朝から本にかじりついていた女の子、ミョーコ。夕飯時に慌てて駆けて来て、ごはんをたらふく食べました。それをみたぼくとミョーコのささやかでどうしようもない隔絶。……短いから、とにかく読んでみてください。
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ノンジャンル[ノンジャンル]
最終更新日:2016年03月27日
青春小説 読了時間:約2分(787文字)
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