平凡で食いしん坊な少女は、今日もバス停に向かって走り出す。
そのバス停にはもう顔を覚えてしまったサラリーマンのおじさんや、ヒールを履き慣れているOLさん、学生などが列を作ってバスを待っている。
しかし、そんな主人公に突如不幸が舞い降りる。車内で痴漢に遭ってしまったのだ。
主人公が抵抗しようとしたとき、ある青年が痴漢に気付き、あっさりと撃退してしまう。その青年は微かにチョコレートの香りがしたのだった……。
小さな花たちが、恋のメロディーを静かに奏で始めた。
主人公の花那とその青年が織り成す、甘くて、でもどこかほろ苦い物語。(不定期更新)