鋼の種族。祖はドワーフ、エルフと並ぶ古き血脈であり、人族が生まれる遙か昔から存在する亜人の一つである。人の形を得て、人の血に連なる以前の種族、故に亜人。あまたある可能性の一つ。
彼らは文明の萌芽をもたらす金属の技をドワーフと共に生み出し、古代種族における大戦争を己の力で生き抜いた最も強き戦士であったという。魔法は通じず、その身体は巨人であり、大地であり、 世界を支える者と同等であったと。
それは正しく神代に名を遺す者達であった。
『鋼の種族はものぐさで怠惰! 今の者達はそんなこと知りもしないでしょうね! そのせいで幾つの技や知識が失われたか! 己の身体一つで戦場を均し、天地を貫くほどの巨剣でドラゴンすら叩きのめした一族が、まさか延々と眠ることで徐々に大地と同化し、そのまま滅ぼうとしていたとは!』
その者達の永き眠りを覚ました女神はこう怒りながら、一つの結論を告げる。
『貴方達は花嫁を探すのです!』
そうして一族の中で目覚めたたった3人は、それぞれの道を流離うことになった。
※恋愛要素? ぺらっぺらです(by 女神)。
※基本は各人の視点からの物語となります。
異類婚姻譚 日常 チート ほのぼの 男主人公 人外 西洋 近世 ロボット 群像劇
読了時間:約319分(159,165文字)