苦手だったはずの先生と過ごす、わたしのいつも通りの日常。

季節のない荒んだ世界は、教会の教義によってすべてが支配されている。灰の雨。機械都市。スラム。そして『処置』されたはずの兵士・ヴィンセント。アガサはただ彼の秘密が知りたかった。

ムーンライトで連載している『煙草と白と、それ以外の何か』に登場する霧島の独白です。本編を読まれていない方は分かりにくいかもしれません。

拙筆『放課後の図書室』及び、その番外編『ビスクドールの彼女』につながる短編です。

拙筆『放課後の図書室』より約一年前のお話。

放課後の図書室での、「先生」とわたし。「先生」は眼鏡を掛けている。その奥に佇む瞳が映すものは何なのか、わたしにはわからなかった。だから関わりたくなかった。※2013.8.22.完結いたしました。

紫煙と、無機質な世界での一コマ。ムーンライトにて本編を連載中。