寛永三年（一六二六）、柳生十兵衛は江戸を騒がす辻斬りを止めるために死線に踏みこんだ。踏みこみ見れば後は極楽……

慶安の変を経た後の江戸。隻眼隻腕の七郎は人ならざる魔性と遭遇する。生死の境を越えて尚、七郎は江戸の平和を守る。命を未来につなぐために。

人類の未来を守るために戦う超越者の物語。暇つぶしにでもなれば幸いです。

隻眼の七郎は大納言忠長の治める駿河へ向かう。狂気に走りつつある忠長の暴走を食い止め、天下の乱れを事前に防ぐためだ。そして忠長は浅間山で猿狩りを行おうとしていた。世にあふれた浪人が集まり駿河は魔都と化した。

慶安の変を経た江戸、隻眼隻腕の七郎は絶望しながら、生きる目的を見つけようとする。彼が気づいたのは、自身の魂に宿る「無刀取り」の妙技だった。

島原の乱を経て数年の江戸。隻眼の七郎は由比正雪の張孔堂に入塾した。丸橋忠弥を筆頭に、張孔堂には全国各地の名人達人が集まっていた。果たして七郎の目的は？

十兵衛は父の宗矩と道場で対決する。

島原の乱を経て数年後の江戸。隻眼の七郎は、江戸の平和のために戦いながら、人ならざる魔性と出会う。武の深奥は女心に似る。女心は宇宙の真理だからだ。

人間の意識の及ばぬ世界で繰り広げられる戦いの物語。

死線に踏みこみ尚、勝利を得んとする十兵衛の秘技を見よ。勝機は一秒にも満たぬ一瞬の中に在る。