小さい頃に母親を、中二の夏に父親を亡くした|菊地怜哉《きくちりょうや》は、いわゆるヘタレな十五歳。高校生に入ることを機に一人暮らしを考えていると、親戚である|笹岡《ささおか》の情で笹岡の家に住むことになった。
怜哉は小さい頃に母親を亡くしたことで、辛い過去を持っていた。そのため自分に自信を持てず、常に人と一定の距離を置いていた。
一方、笹岡の息子である|貴裕《たかひろ》は、ぶっきらぼうな性格から周りに「近寄りがたい人」とされていた。
そんな二人が、共に生活していく中で、徐々にお互いを認め合い、受け入れていく。