東方に覇権を確立したパラカン帝国の侵攻に劣勢を強いられるイスタール皇国は、長年の非友好関係を越えて軍事援助をテベル同盟に求める。それに応えたテベル同盟は条約締結の使節団をおくるのだが、時すでに遅く、国軍が崩壊の一途をたどっていたイスタール皇国は継戦能力を喪失していた。
やむなくテベル同盟使節団は条約締結を断念し、皇国内からの退去を決意するのだが、その帰路に帝国の軍用飛空艇の強襲を受けてしまう。不毛の地である漠土に不時着させられた飛空艇の中で、使節団正使のショアル姫は自身が絶体絶命だと悟るのだが……。
残酷な世界を駆け抜けた一人の少年、サウラヲミ・サラの物語。
後書き暴走中につき、しばらくしたら後書きを別枠連載に移動してます。