15歳の誕生日。成人となるこの日、ハルメニア王国の貴族であるフィプルース家では一人娘であるハーニー・フィプルースの盛大な誕生日パーティが催されていた。
しかしそのパーティは賊に襲撃され、主賓であるハーニー・フィプルース一人を残して全員殺されてしまった。招待客。幼馴染み。メイド。父親に母親まで――。
その時の記憶を失って三年間を過ごしたハーニー。
彼女は冒険者である養父に拾われて自身もまた冒険者として魔物と戦う日々を送っていた。
ハーニー・ルースフィアと名前を変えて。
ある日、冒険者としての依頼で死にかけたハーニー。その時、目が覚めてからずっと傍らにあった剣が喋り出した。
その剣は自らのことを『魔剣ダムネシア』名乗る。
魔剣ダムネシア。ハーニーの友人であった剣である。
そうして友人のことを忘れていたのか。そしてどうして今思い出せたのか。
これは泣き虫だったハーニーが記憶を取り戻すキッカケとなった魔剣ダムネシアと共に勇者になる話。
作品情報
ハイファンタジー[ファンタジー]
R15残酷な描写あり
最終更新日:2021年08月01日
ヒーロー 冒険 シリアス 女主人公 ファンタジー 成長物語 元貴族 記憶喪失 魔法 英雄譚 魔剣 ダークファンタジー ESN大賞3
読了時間:約278分(138,964文字)