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 二十一世紀に入り、日本は凶悪犯罪が激増。刑務所はいっぱいになり、模範囚は終身刑囚でも釈放さぜるを得なくなった。  だが世間の非難は激しく、それを治めるために『決闘』が認められることになる。殺人犯と被害者遺族が、殺し会うことが合法化されたのだ。加害者と被害者遺族は双方とも助っ人を依頼することができる。加害者側の助っ人は『護衛協力人』と呼ばれ、被害者遺族の助っ人は『決闘引受人』と呼ばれた。  聖嵐高校の二年生で生徒会長の堂島君香は、スマホを見ながら自転車を運転し、ベビーカーと激突。乗っていた乳児を死なせてしまう。が、不慮の事故ということで、重い罪にはならなかった。  しかし死んだ赤ん坊の祖父、大富豪の竜賀豪一郎は復讐を決意。政治家に働きかけて法律を改正し、君香に決闘を挑んでくる。  豪一朗は金にモノを言わせて、何百人という引受人を雇って、君香を殺すつもりなのだ。だが、そうはさせるかと君香の友人たちも立ち上がる。それに人権派の活動家たちも味方してくれる。 主人公である、聖嵐高校の犯罪心理学研究会会長の柳真純は、事態のすべてをいち早く察知していた。そして君香に海外へ避難するよう勧めるが。君香の親友である黒須聡美に邪魔され、決闘は開始されることになってしまった。  舞台は聖嵐高校。開始と同時に攻め込んでくる、数百人の殺人鬼たち。彼らの異常さは予測を上回り、君香を守ろうとする人権派の人たちや、同級生たちにまで被害が続出する。  柳真純と同級生たちは、生徒会長である君香を守り切れるのか?  後から後から攻め寄せてくる、異様にして異常な殺人鬼たち。  次々と死に行く仲間たちと、死を恐れぬ殺人鬼ども。  この戦いに意味はあるのか? みんな、何のために戦うのか?  彼らの狂った闘争の果て、その結果は……?  
作品情報
ホラー[文芸] 残酷な描写あり
最終更新日:2016年10月17日
スプラッタ 異能力バトル 近未来 ディストピア 殺人鬼 バトル ジェノサイド 処刑 決闘 学園 デスゲーム 生徒会長 読了時間:約14分(6,824文字)