その昔、天上の大樹を巡り、神々の戦いが繰り広げられた。
長きに亘る大戦は熾烈を極め、双方共に深い傷を負った。
天上の大樹の再創造を目論む神・セレニアは、金燐の竜を連れて天上へと還り、天上の大樹の守護を司る銀聖の竜は、己が身体と力、記憶を13に分かち、大樹の内へと宿り、静かな眠りについた。
あれから、百数十年の歳月が流れ、再び 時が動きだす。天上の大樹の内に宿る生きとし生けるもの全てが不可思議な夢を見たのだ。
それは、神が 天上の大樹――人 へと向けた挑戦であり、宣戦布告であった。
そして、今、竜が再び覚醒の時を迎える。
これは、その大戦の序章の記録である。