冒険者、それは一つの求道の形。
求める何かの為に彼等は無法者へと身を墜とし、しかしその先に待っている物の全てが己の望む結果とは限らない。
―――アルフレド・マーティンもまた、一人の冒険者だった。
ガルバディの街で宿屋「リム・エルム」を拠点としながらその日暮らしの毎日を続けている。
彼に目標は、目的は存在しない。
ただ生きる、ただ稼ぐ、なまじ優れた才能を持ちながらそれを完全に開花させる機会に恵まれない日々の中で、可も不可もない一日をまた終えようとしていた。
―――ストックはありますが修正・加筆をした後に投稿なので更新は不定期となります。試行錯誤しながらの作品ですので、感想をよろしくお願いいたします。