秋葉原で行われた「コスプレデモ」
それを小さいころに目撃した少女「二ノ宮京香」はデモの先頭で「愛と夢を取り戻せ!」と叫んでいた「仮面の男」に心を奪われた。そして思った。あいつを「殴りたい」と。
コスプレイヤーとしての道を切り拓いた京香。やはり心のどこかであの時の仮面の男が忘れられない。
ついに居場所を突き止めて会いに行った「仮面の男」の正体は、ボロボロになった人生の敗者だった。
「伝説の超コスプレイヤー」は言い訳ばかりで人生を一つも前に進ませることのできないダメ人間。京香はいつかあいつを殴るためにガラスの靴を彼に残した。