廃工場で起こった饗庭和泉との一件から約2週間後。
期末テストを乗り越えた萩嶺直斗、宝船璃乃、躑躅森彩楓の3人は一学期の残りの数日を過ごしながら、来たるべき夏を心待ちにしていた。
依然として新しい部員は必要ないと考える直斗。
対して新しい部員を増やしてどうにか部活を存続させようと考える璃乃。
そして、追試の恐怖に恐れおののきながらも空手部に勤しむ彩楓。
3人が各々の思いや考えを巡らせる中、夏休み前という何とも微妙な時期に転入生が現れて――。
コミュニケーション能力皆無のオタクな男の去年までとは少し違った夏休みが今幕を開ける。
※これは同シリーズの第2作目となります。宜しければ第1作目からお読みください。
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※この小説は主人公の視点で語る一人称型ですが、作品を別の視点から語らなければならなくなった場合、別の登場人物に視点を移す場合があります。申し訳ありません。