「あんたが選べる道はふたつにひとつ。ここで狐の餌になるか。俺に『盗まれる』か。どうする、かさねどの?」
莵道の末姫・かさねは、狐神に嫁ぐため、親しんだ家を出る。しかしその婚姻は、豊穣のための贄を意味していた。狐に喰われかけたかさねを救ったのは、金目をした青年イチ。イチは天都から追われた皇子を名乗り、都に戻るためにかさねを「盗む」というが――。
流浪の男と箱入り少女が織り成す、少女浪漫ファンタジー
2020.12.28完結
**書籍化します**
2022/2/15 富士見L文庫から改稿のうえ刊行予定
刊行時タイトル:「神去り国秘抄 贄の花嫁と流浪の咎人」
装画:凪かすみさま
異類婚姻譚 年の差 冒険 和風ファンタジー 花嫁 贄 神話 書籍化
読了時間:約1,106分(552,798文字)