作品一覧全22件
短編
夜明け前。何の季節も問わず必然的に設けられたその静寂の中で、宵子は踊り、去ってゆく。
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ノンジャンル[ノンジャンル]
最終更新日:2016年01月06日
夜明け前 詩 自殺 短編 読了時間:約10分(4,832文字)
連載 完結済 14エピソード
僕の街。僕が生まれ、僕が雨を知り、雪を知って、空の青さを一番多く見た街。初めから、今の瞬間もずっと僕にへばりついた薫りや感情も、すべて教えてくれた街。僕が暮らすこの街の名は「くらげ町」と呼ぶ。正確に漢字にしてみると、「暗気町」と書く。くらげ町には、いつも海が隣り合わせになってあった。僕が生まれた頃から、あの海はあの海のままだった。僕の街。僕が母を知り、言葉を知り、子宮の中を忘れた街。つまり僕の故郷を、説明するとそんな街だった。
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ノンジャンル[ノンジャンル]
最終更新日:2015年11月17日
海 月 別れ ミステリー クラゲ 読了時間:約64分(31,540文字)
短編
二匹の猫と、思い出の話。
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最終更新日:2015年08月30日
猫 兄弟 友達 夢 思い出 読了時間:約6分(2,706文字)
短編
振り返れば、僕のためにさよならをする誰かが手を振っている。振り返れば、思い出が起きている。影もない足元に、涙が隠れてる。
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ノンジャンル[ノンジャンル]
最終更新日:2015年08月27日
風 決意 小説 歩く 暗喩 読了時間:約4分(1,789文字)
短編
深い影によって、顔が見えない君は簡単に引き金を引けてしまう拳銃を握っていた。君の心はまるで壁だ、と言う白黒テレビは、そこにかつてあった「海の下にある街」で起こった出来事を静かに話しはじめる。
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ノンジャンル[ノンジャンル]
最終更新日:2015年08月16日
戦争 生きる 死ぬ 現代 魚 テレビ 拳銃 若者 読了時間:約4分(1,896文字)
短編
ある猫は悩んでいた。それは猫が恋している女学生の顔から、笑顔が消えたことだった。どうして彼女は変わってしまったのか、猫はわからないでいた。彼女の失くしてしまった表情を見つけ出すため、猫は自分なりに彼女を救おうと努力するが……。 
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ノンジャンル[ノンジャンル]
最終更新日:2015年07月08日
猫 夜 女学生 制服 笑顔 読了時間:約5分(2,398文字)
連載 完結済 58エピソード
ある季節を、ぼくは探していた。それなのに、ぼくはそれから逃げていた。深い霧を抜けようと、ぼくは思っていた。それなのに、ぼくはそれから逃げていたのだ。弱いぼくは傘をさし、モノクロームなままの街で逃げるだけだった。君は夜明けのまにまに雨を降らしてくる。コーヒーは苦いまま冷めていく。蓮の花もまだ服をきたままで、蜘蛛の糸も垂れてこない。「さよなら」と言えないぼくが逃げこんだところは、ぼくの知らない街だった。
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ノンジャンル[ノンジャンル]
最終更新日:2015年06月16日
夜 暗喩 隠喩 雨 長編 蓮の花 蜘蛛の糸 霧 風 街 メタファー ファンタジー 純文学 芥川龍之介 読了時間:約175分(87,015文字)
短編
君が僕に案内してくれる旅先はどこも素敵な場所だ。君は僕と手をつなぎながら、歩いていく。
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ノンジャンル[ノンジャンル]
最終更新日:2015年03月14日
僕 君 小説 旅 読了時間:約3分(1,352文字)
短編
降り続けている雨の音にまどろみかけている僕は、中学生だったときの記憶を思い出していた。冷えた白い秋の季節が、僕に感傷の苦しみを心底で燻らせた。
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ノンジャンル[ノンジャンル]
最終更新日:2014年10月11日
花 秋 夜 彼女 僕 記憶 青春 読了時間:約4分(1,649文字)
連載 完結済 12エピソード
なにか才能がある、または他人とは違う特技というものを備えた人間が、葉山たどるには理解できなかった。 中学二年生の葉山たどるは、所属している部活に行ってはいなかった。それには原因というものは存在しない。いじめられているわけでもなく、孤立しているわけでもない。ただ、行きたくないのだ。 しかし、葉山たどるはその「部活に行っていない」という事実を誇張して話す癖があった。葉山たどるは、自分を哀れな目で見て欲しいという人間なのだ。劣等感のようなものを感じると歓び、可哀想と思われる同情の視線を求め、そして心配される事に葉山たどるは生きる実感が湧いた。 そんな彼は部活をサボるいつもの放課後に、「本物」の女子生徒と出会う。
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ノンジャンル[ノンジャンル]
最終更新日:2014年10月11日
部活 劣等感 才能 特技 友達 放課後 思春期 中学生 孤独 陸上部 読了時間:約73分(36,014文字)
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