記憶を失い、助けられた先の農村で暮らすアンバーは、
ある日麦畑で農作業をしている時に視察に来た皇帝に見つかる。
「お前は――、私がずっと探し求めていた者だ」
アンバーは記憶を失ったまま、夜毎皇帝に体を求められる。
『王の選定者』である自分は、主人である皇帝と交わることで彼の魔力を高めることができるのだと。
歪な関係に疑問を抱きながらも流されるように日々を過ごしていく少女は
ある日とうとう記憶を取り戻す。
皇帝から告げられる真実。
彼女が選んだ道は――。
勢いで書いた短編です。
性行為を示唆する表現はありますが、
直接的な描写はないためR 15設定にしています。
異世界恋愛 記憶喪失 執着 皇帝 宰相 結ばれない恋
読了時間:約12分(5,646文字)