鍔文久遠はごく普通の高校生。両親が早くに他界した事で、お隣さんである邑森遥香の家に居候している。平凡な毎日を過ごす彼であったが、ある日突然、奇怪な化物に襲われる。絶体絶命の彼を救ったのは、見知らぬ男を引き連れた遥香で……。そうして、彼らは呪文書を巡る争いに巻き込まれていく。

男らしくない自分にコンプレックスを抱く『僕』は、後ろ向きな性格も相まって学校で孤立していた。夏の日、そんな『僕』にある転機が訪れる……。

ごく平凡な高校生である主人公は、ふとしたきっかけから『鬼』の少女と関わりを持つ。少女を狙う追手、街を襲う怪異、そして現れる封じられし『鬼』。少女は自らの存在を、少年は日常への回帰を求め、夜の街を駆ける。

ゴミ袋の山に囲まれて死を待つ男。生を諦めた彼は、無価値の海を静かに揺蕩う。

教育実習生として久しぶりに母校に帰ってきた主人公は、屋上で数年前を回想する……

此処ではない、何処か。遠い遠い月の国。お姫様と猫の、たった一夜の物語。

きっかけは偶然で……。でもきっと必然で。家を飛び出した初夏の晩、「私」は彼女と出会った。

それは、平凡で特別な日常。偶然で必然な出会いと、最初の一歩の物語。

これは、少し悲しい少女の話し。

失いたくない…それでも失ってしまう。大切なモノは永遠じゃなくって…。でも、だから大切なんじゃないのかな。