家族から憎まれて育ったせいでコミュ障の佐峰幸人は、今日もぼっちで教室にいる。
話し相手はただひとり、イマジナリーフレンドの「彼」だけだ。
教室の中央では、そんな幸人にはお構いなしに、クラスメイトたちが都市伝説の話で盛り上がっている。ヨミオチさま、ヨミオチさま、どうかあの人にもう一度、会わせて下さい―――なんてありがちな怪談だろう。
だが、その中心となって騒いでいた少年が倒れたことを切っ掛けに、幸人の世界は一変する。
突然現れた、元同級生。一緒に来ないなら、死んでくれる?と突きつけられ、殺されそうになる。
イマジナリーフレンドだと思っていた「彼」は、実はどうやら違うらしい。では、「彼」はいったい何者だったのか。
隠されていた日常の裏側に潜む危機。神々と伝承は神話ではなく、現実のものとなって幸人に迫り来る。
神の権能を貸し与えられた「門」、そして神を宿すことのできる「器」。現世を飲み込もうとする死の穢れ。
姿も目的も見えない敵を相手に、幸人は立ち向かうことが出来るのか―――
日本神話の神々が、その力が、今この世界で何かと戦う。
日本神話とかチョットチガウ日本だとか近未来だとか色々とか。異能バトルファンタジー。
※ネグレクト、虐待、残酷な描写が含まれます。ご注意下さい。
作品情報
ローファンタジー[ファンタジー]
R15残酷な描写あり
最終更新日:2024年12月05日
アニセカ小説大賞1 シリアス 男主人公 現代 日本神話 バトルファンタジー
読了時間:約62分(30,580文字)