「あと、二週間しか……ないの」
「そう。二週間しか……ないよ」
真面目系クズ・ゾゾエと、重度の中二病患者・いっちゃん。
平凡なJKとして平和な毎日をのんべんだらりと暮らしていた二人。
嫌な現実からは目を背けて、辛いことからは逃げ回る。
でもふんわり生きていけたら、それでいい。
そんな二人に、現実の闇は突如として舞い降りる。
世界を蝕み、有機物を死滅させる謎の放射線・KA線。
これを防ぐには巨大な〝砲台〟と――弾丸となる特別な〝人間〟が必要だった。
その弾丸に選ばれたことを告げる召集令状が、いっちゃんの元に届いてしまったのだ。
毎日を先送りし続けて、現実逃避を極めた二人に残された猶予は、あと二週間。
変わらない明日なんて来ない。もうそれほど時間はない。
伝えるべきこと。伝えたいこと。立ち向かわないといけないこと。もう立ち向かえないこと。
限られた時間の中で探し回る。生まれてきた理由を――〝世界の真実〟を。
これはそんな迷走を続ける二人が最後の二週間に紡ぐ、青春ディストピア。
―――――――――――――――――――――
こちらで公開されているのは立ち読み版です。
結末はこちらよりお手取りくださいませ。
https://ixtli.booth.pm/items/3462492
―――――――――――――――――――――