人の心とは移ろいやすいものだ。この前まで興味を引いていたものがある日突然どうでもよくなる。徐々に違うものへ移ろいでいく。恋なんて正にそうだ。あんなに燃え上がった熱い恋心も、ふと気づけば夢のように散っている。そしてまた、新しい恋心を育てるのだ。それは人間の本能だ。人間の一生は短い。ひとつのことに何年も、何十年も執着してしまっていは生物としての義務が果たせなくなるのだから。
だから、あの言葉は、気持ちはきっと彼の中では過去のものとなっているのであろう。私が今それに囚われていたとしても。*幼馴染みのジレジレ話です。
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