俺の日常がそんな風になるのは本当にあっという間だった。
ゾンビ病……冗談にしか聞こえないようなその病名は、ものすごい早さで広まった。名前の通り、人間がゾンビ映画のごとく変貌してしまうのである。
三週間前には、隣の家のじいさんがゾンビ病を発症した。
その一週間後、その向かいの家の美人なお姉さんが片腕のない状態で道を歩いている様子が見えた。
そして、昨日、俺がよく行っていたレンタルビデオ屋の店長が、道端に晒されているおっさんの死体を何人かのゾンビと一緒に漁っていた。
……とまぁ、こんな具合で、俺の周りの日常は、ゆっくりとだが確実に崩壊に向かっているようだった。
で、俺、赤井レオはそんな崩壊する日常を、自分の家から眺めていることしかできないのであった。
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