近未来のある日、世界を金色の光が覆った。
地球をまんべんなく覆った光は人の世を終わらせるきっかけだった。
簡潔に言うと。
異常進化した蟲に人類の九割以上が喰い尽くされた。
敵は体躯ばかりか身体能力まで人を超えた怪物。
ゴールはどこにも見えず、だから生き残りの人間に残った希望は廃墟と化した研究所で見つけた一つのレポートだけだった。
『プロジェクトカブト』。
最強を生み出すプロジェクトの完成体が東京の地下に保管されているらしい。
蟲を根絶することは不可能だろうが。
せめて天寿を全うするには、最強とやらを掘り起こすしかない。