最強の魔眼を持つ女、陰陽師の名門・御三家の政略に巻き込まれる。
生まれながらに “魔眼” を持つ女・紫月(しづき)。
その瞳は人を惑わせ、妖を惹きつけ、絶大な力を持つがゆえに、和国で忌み嫌われてきた。
だが、ある日、陰陽師の名門「月読の宮」に招かれ、次期当主・竜馬の婚約者となることに。
それは彼女を保護するためか、それとも――?
陰陽道を操る 「月読の宮」、武力を誇る 「武焔の宮」、そして絶対的権力を持つ 「高天の宮」。
陰陽師の三大名門 “御三家” が、紫月の魔眼を巡って動き始める。
「お前はもっと利用価値があるはずだ。逃げるな」
彼女に興味を持つのは、武焔の宮の跡取り・煉我。
「もしお前が敵対するのなら——殺す」
陰陽師の頂点・高天の宮の当主・薫は、紫月に試練を与える。
これは、 陰謀と策略、そして政略結婚の狭間で揺れる最強の魔眼の物語。
——和国の未来を握るのは、魔眼を持つ紫月か、それとも御三家か?