---人は、毎日誰かと何かを取り合って生きている---
私は今、海岸の近くのアパート住んでいる。窓を開けると海岸が一望できる。
私は、或ることがあってからここに移り住んだ。
海岸を見る。
窓からの風が心地良い。何やらにぎやかだ。二人の男が何か騒いでいる。
私は散歩がてら海岸に行ってみることにした。
海岸にはいつの間にか人だかりができていた。何かを見つけたのだろうか。
その時あの声がした。
---美優。俺はここにいる。
私は目を瞑った。風が私の頬を撫でる。あの人だろうか。
あの人は約束を果たしたのかもしれない。
私は人の間をくぐり一番前に来た。そこには一棹のタンスがあった。
複数の警官がタンスの周りをチェックしている。
私はタンスを見た。やはり、あの人は約束を果たしたのだ。
このタンスの中に入っているものが何なのか、私は分かった。
夏のホラー2014 血 猟奇 グロ
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