作品一覧全2件
連載 124エピソード
 通常の月とは別に『セカンドムーン』と呼ばれる特殊な光を放つ六つの月が天に浮かぶ世界『ムーンレイ』――そこには『セカンドムーン』から『月光』を呼び出しその身に纏うことで超常の力を発揮する『月詠』と呼ばれる特別な存在がいた。『月詠』達は空に浮かんだ、赤、青、緑、黄、紫、銀の月から同色の『月光』を呼び出し使役することで人間を超越し絶大な力を発揮することができた。そして国々はその力を用いて絶えず戦争を繰り返していた。  そんな世界の遠い昔、戦乱の時代。突如通常の『月詠』を超える怪物がある日現れる。その名はクロウツ。彼が『月光』を呼び出す際には、空に今まで存在していなかった七番目の黒い月が浮かび、その身には六つの月の光のどれとも違う『黒い月光』を纏っていたという。そしてその力は通常の『月光』を遥かにしのぎ、その圧倒的な強さのもとクロウツは突然世界を侵略し始めた。  『黒い月光』を纏った悪魔が現れ腕を振れば大地が割れ、剣を刺せば海が裂け、街を通れば大勢の人々が肉塊と化す、そんな地獄絵図の中で抵抗する者ももちろん現れたが意味など無かった。その後一年と経たず、たった一人によってムーンレイは崩壊寸前にまで追いやられたのである。そんな事態を重く見た各国は国の間にあったわだかまりを捨て連合軍を作りクロウツ討伐に乗り出す。  その後、大勢の犠牲の末、ヴァルファレスという一人の騎士とその仲間たちによってついにクロウツは討ち取られる。倒した後もその伝説的な強さは後世まで語り継がれたが、クロウツ亡き後は『黒い月』や『黒い月光』が現れることは二度と無く、クロウツ諸共その存在は疑問視されやがてヴァルファレスという伝説的な英雄の物語を脚色するために生まれた設定と見なされるようになっていった。『銀月のヴァルファレス』というおとぎ話の中の設定として、である。  そしてクロウツが死んだ千年後――ヴァルファレスが生まれたレギン国の王都パルテンにとある少年がやってくる。少年の名はラグナ。騎士採用試験を受けるためにやって来た彼の身には、かつて世界を滅ぼしかけた呪われた力が宿っていた。
作品情報
ハイファンタジー[ファンタジー] R15残酷な描写あり
最終更新日:2024年05月31日
ダーク オリジナル戦記 異能力バトル 最強 神の力 黒い月光 月詠 身体強化 剣と魔法 現地主人公 月痕 科学 消滅の力 異世界 読了時間:約1,962分(980,561文字)
連載 42エピソード
 田舎のある底辺高校で常にトップの成績を取り続けるとある少年がいた。彼は自身の優秀すぎる才能がこの世界にあっていないと悩み退屈な日々を送っていた。そんな彼の前に現れた自称聖剣エクスカリバーは少年に異世界ヴァルネヴィアを救うために契約をしてほしいと懇願する。  紆余曲折の末に聖剣と契約した少年は勇者として異世界ヴァルネヴィアに召喚されるも味方は役立たず、敵は強大と最悪な状況になるものの、彼はそんな強敵達を運と偶然と勘違いで打ち負かし、異世界に蔓延する絶望をはらしていく。  これは悲劇の魔女が喜劇の勇者に敗北を認めるまでの物語である。
作品情報
ハイファンタジー[ファンタジー] R15
最終更新日:2024年05月21日
ギャグ 勇者 召喚 聖剣 バトル 魔女 喜劇 バカ アホ 勘違い 読了時間:約1,777分(888,373文字)