一般人が異世界へ行った。彼は住んでいた場所に特に不満もない。
ただ毎日を繰り返すことに疑問を感じただけだ。
普通に生きてきた人が行くのだから大きな改革など出来ない。
戦闘力ほぼなし。料理の腕前も特筆することなし。
内政の知識も上っ面だけなので自分だけでは解決出来ない。
ただ一つ、彼はあることがキッカケで魔法を使うことが出来た。
弱っちいけど、魔法のない異世界で魔法が使えるのは彼だけ。
あるかないかの微妙なチート(魔法)を武器に、異世界で自分の居場所を確保しろ!
異世界を駆け巡れ? 無理! だって一般人だよ。
長いものに巻かれて、何か自分に出来ることを見つければ満足だよ。
戦わず、謀略に巻き込まれず、たくさんの人に愛された一般人の物語。