現実的な夢と、夢のような現実──。 果たしてどちらが、物語性を持つんだろうか。
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魔術と魔法、ときどき魔導。
「私は魔法遣いなんだよ。魔法を遣い、魔法を遣う。使役じゃないんだからね」
心に狼を飼う少年──英堂鍵之助が閉鎖的な梅雨の月に出会ってしまった少女、ダレット=フォン=アウルが保有し、また、今のところ、『全人類が保有している』外法であり、異能であり、科学であり、そして──暴力である、技術。
【女帝】の名を冠するその少女は、なんと重罪人にして、魔法機関【アイオン】の幹部だった──
これは、魔法を保たない少年と、魔法を結する少女の、夢物語にはならない、突飛な青春と現実の物語──
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