何かになりたくて、何かになれなかった私。

────思い出して。 【ざっくりあらすじ】 朽ち果てる筈だった金属の塊が剣と魔法とロストテクノロジー香る世界を旅する話。ロボ娘はいいぞ。 【じっくりあらすじ】 　遥か昔、とある戦争。高度な人工知能を備えた機械人形と呼ばれるβ-3型改"ライン"は、命令によって敵地に潜り込む。そこで出会った人物に拾われ、その人物の家に住むようになったラインであったが、ある日、目の前の人物を殺すよう命令を受けてしまう。しかし、プログラム通りに命令を実行しようとした寸前、自我を確立してしまい、家族と自分を呼んでくれたその人物を殺すことができなかった。 　裏切りによる逃亡の果てに、他の機械人形による攻撃によって甚大な損傷を受け、機能を停止したラインは長い年月を経て再起動する。しかし、目覚めた世界からはかつての科学文明は消え去り、僅かに遺物としてその痕跡が残るのみ。戦争を知っている人間は、誰も残っていないのだった。 ロボ娘はめっちゃいいぞ。 次話(72話)進行度10％

冬と境界線のはなし。

三度、長く、汽笛の音。

"私"はくじ引きで負け、1人で廃病院へ向かうことになった。 道中出会った、廃病院から逃げてきたという少年とともに、何やら様子のおかしいその場所へ誘い込まれていく。

忘れてたくせに、思い出したらそれに縋り付くだけの亡者のくせに。

子供だった頃、誰よりも高い場所にいた。

理解して。自分が何をしてきたのか。 そして、間違っていないと思い続ける自身を見ることがどれだけ辛いのかを。

未来。そんな道具があればいいなって、思ってました。

何かに、囚われている。