古い住宅街と大きな集合住宅群に囲まれた、どこにでもありそうなありふれた町、「ひまわりが丘」。 ごく普通の大学生、草壁圭介と、美人ピアノ教師で社長令嬢のお嬢様、長瀬ゆかりは、ちょっと変わったおみくじに引き寄せられるようにしてその町で暮らすようになる。 互いに意識しあってはいるようなのに、決め手のないまま恋人未満な関係を決して超えようとはしない、させない、ゆかりの態度。 実は彼女、ゆくゆくは次期社長となるべき男性を婿養子を取らなければならない身。 しかも彼女、かつて不倫の恋に破れて自殺を図ったなんて、ちょっと洒落にならないような過去があったりする。 二人のラブストーリーを軸に、そんな彼らのどこにでもありそうな日常と、どこにでもなさそうなドタバタな毎日が、ひまわりが丘の商店街あたりの人たちを巻き込んで繰り広げられるハートフルコメディー。 そして、そんな二人の付かず離れずのラブストーリーを彩るように、ときどき何故か巻き起こるどうでもいいような奇跡たち―― ――基本ほのぼので、けど時々シリアス、そしてファンタジーと呼んでいいかどうかもわからない程ちっぽけな、やさしく、素直で、可愛い、ファンタジーラブコメ物語。 「カクヨム」にても公開しています

夜空に瞬く竜の星座が流れ星になって消えた夜、人々の間にこんな噂が立つようになった　”天から竜が落ちてきた！”と。 落ちてきたとされる竜を求め探索隊が結成され、一方ではこの世のものとは思えないような怪異の話がちらほらと聞こえだすようになる。 そんな時、皇都へ向かうため、一人故郷の村を後に旅にでるエリオ。 旅の途中、危ないところをその探索隊に助けられたエリオは、そこで彼らが発見したという、人とも竜とも鬼ともつかない人身の竜の像と対面する。 しかし、謎の襲撃者たちによって殲滅の憂き目にあう探索隊。ただ一人生き延びたエリオはそこで不思議な鎖を拾い上げる。 鎖となった竜の化身を腕にまとったエリオは皇国の親衛隊兵の一員となり、彼の歩みはやがて皇国の命運の大きなうねりの中に否応もなく飲み込まれてゆく。 失われた竜の鎖の行方を探す旅を続けながら……。 西欧中世風の架空な異世界を舞台とした、旅と戦争と怪異たちのファンタジーな物語。ただし魔法要素はかなり少な目です。

余命いくばくもない、姉を助けるために、その奥に神が住むという、妖魔の森に足を踏み込んだ少年、エリオの物語。 誰もその中の本当の姿を知らないという、その「森」の中で、エリオが出会うものとは・・・