作品一覧全2件
連載 3エピソード
  ―――――――――あの図書館には、『魔法の本』がある。  ある子供の失踪をきっかけに、突如子供の中で流行りだした、ちいさな噂話の都市伝説。  子供たちは現実に生きる大人に、こう口を揃えるのだ。 「あの子は、夢の世界に連れて行ってもらった。」  そんな都市伝説は、間口京太郎が通う中学校にまで流れ始めていた。  「バカバカしい」。そう思っていた京太郎だったが、ある日、所属する文芸部内で『魔法の本』探しをすることになる。  閉館時刻になり、帰り始める文芸部員。  しかし、翌日。部長であり、京太郎の友人である久野真希が『いなくなっている』ことに気付く。  失踪届けを出しても一向に進まない捜査。  真希の無事を祈る京太郎であったが、部員の一人が子供の口文句をずさんだ。 「夢の世界に連れて行かれちゃったりして……」  最初こそ否定する京太郎だったが、次第に真希の失踪は子供の失踪と重なっていく。  京太郎が都市伝説を疑う頃には、文芸部員の謎の死の連鎖が始まっていた。  「真希は、夢の世界に行ってしまった――――――」  残るは京太郎と副部長の土原安。真希の親友であった笹木由宇。  彼らは、再び図書館へと向かう。  友人を取り戻し、この狂った死の連鎖を断ち切るために――――――。
作品情報
ノンジャンル[ノンジャンル] 残酷な描写あり
最終更新日:2013年11月03日
都市伝説 ホラーミステリー 読了時間:約8分(3,506文字)
連載 1エピソード
 舞台は2123年。  ―――――――祝・人類は進化をしました!!  2012年に予言された世界滅亡。それは、『第4の遺伝子』をもった子供の誕生によりなる。と、伝えられてきた。しかし、事実世界滅亡など起こらずに、人々は安寧のなかに生きていた。  しかし、近年。豊かな国とされていた日本の治安が崩れ始め、革命団などというバカげた団体ができ始めていた。  数年の研究の成果によって『第4の遺伝子』をもって生まれた少年、笹原 咲人は、なにも知らずに人間として生活していた。  しかし、咲人が中学のころ、友達と殴り合いのケンカをしてしまう。そのとき、咲人の中の『化物』が目を覚ます。  異常な人間として、科学者たちの研究所に収容された咲人は、拷問に等しい処置を施され、ついには命の危険を感じ、科学者たちを次々と殺し、研究所を脱走する。だが、咲人の居場所はすでになくなっていた。  自暴自棄にはしる咲人に、革命団は彼に手を差し伸べた。 「―――――――――人間に、復讐をしよう」  
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ノンジャンル[ノンジャンル] R15残酷な描写あり
最終更新日:2013年10月28日
革命 無法地帯 戦争 化物と人間 読了時間:約2分(861文字)