ある冬の夜、ひとつの恋の終わりを迎えて久しい男。　汚れることへの免疫を持たなかったために招いた終末を悔やみながら、暗い舗道を歩いていた。　 自らの脆い清潔さを頭上の雪になぞらえ、その白ささえも憎みながら。

シャレじゃ済まない、身の毛もよだつアメリカンジョーク

『ふくよかであること』にスポットをあてた、超くだらないショートショート集です。

「じゃあ、次は有川くんだね。『かぞくについて』の作文をみんなの前で発表してみましょう」

これは『誰か』から『あなた』へ宛てられた、最期のメッセージ。

ギャロップ=ホーンズは、月夜に一人、父との思い出にひたっていた。そのうちに彼は知った。遠い昔、ある『幸せのエリート』と出会ったことが、父親の運命と『幸せのあり方に対する考え』を大きく変えたということを……その名は、セクレタリアト号――『早く走れる』その才能ひとつで幸福な生を掴んだ、最強の競走馬だった。

彼女に起こったのは、突然の異変――体から『実』が生えてしまう異常現象だった。苦悩と絶望の末、彼女にはどんな結末が待つのか……？

「ある目的」のため、彼は常軌を逸した方法でその身を痛めつけていた。耐えがたい激痛の先に彼が求めるものとはいったい……！？

互いに愛し合う二人の前に立ちはだかる、唯一にしてあまりに巨大な壁……極限の苦悩の末、二人がたどり着いた愛の結末とは……？