高校にそれぞれ異能者のグループがある。それが地域ごとに対立しあっている現代。気付いていないのは、一般人だけ。異世界から転生した者は変身能力を持ち、異能を使うことができる。 主人公の早瀬は、学校でイジメられ、疎外感を覚えていた。一方で、ひとりの女の子に対して好意を持っていた。八神美織。清楚な雰囲気とミステリアスな空気を併せ持つ無口な図書委員。イジメられているのを目撃され無言で助けられた。それから、ときどき図書室で、本を返すときに会話を交わすようになったり、メモをやり取りするようになった。
ある日を境に、早瀬の能力が目覚める。自らの異能の性質を理解し、地域ごとの不良・異能グループと対決する。仲間と戦い、偽りの平和を守るために。ある地域には「死神さん」と呼ばれる噂が根強く残っていた。突如として現れ、異能者を殺していくという。すべての異能者の敵と呼ばれ、最強最悪の捕食者として怖れられている。情報屋の話によれば、月神機関と呼ばれる政府直属の組織があり、異能者を討伐するために派遣されてきているという。 その「死神さん」は八神美織のことだった。 戦いを通じて早瀬は「死神さん」に対して憎悪を深め、八神は異能者に対して復讐心を露にしていく。早瀬と八神はお互いにお互いのことを知らないまま、関係を深めていく。一方は異能者であり、一方はそれを狩るための者だった。
作品情報
ノンジャンル[ノンジャンル]
残酷な描写あり
最終更新日:2011年08月28日
高校生 異能 最強候補 友情 成長 転生 バトル 恋愛 超能力
読了時間:約23分(11,450文字)