地元の伝説曰く、俺は神様の末裔であるらしい。
『昔々あるところにとある神様が人間の娘に恋をして、二人の間には子供が産まれました』。だいぶ省略したが、これがうちの一族と神社の始まりだ。つまり、これが正しければこの目の前の『神様』は我が家の祭神兼ご先祖様ということになる。
「勝手にうちの狛犬を改造するな!」
「あのやたら強面でかわいくない石像の顔見るのにも飽きたんだよ」
「そんな理由!?」
……たとえ、普段ろくに仕事をせず、その才能を余計なところに使う、まったく畏れ敬えない「神様」でも。
まったくありがたくない神様である「大じい」と、そんな大じいにツッコミを入れる苦労人な「俺」の話。個人サイトにも投稿しています。
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