●あらすじ
現代の吸血鬼たちは、法的には「死者」として扱われる。彼らは死んでまもなく、夜には閉まっている役所の門をかいくぐり、じぶんでじぶんの「死亡届」 を出さねばならない――。
現役吸血鬼ルーク・デッドマンが「カーテンの裏側」から綴る、困難に満ちた吸血鬼の日常。
不安定な権利関係に生きる現代の吸血鬼たちの知られざる生態に迫るユーモアエッセイ。
『吸血鬼と死亡手続き』、他数編。
●著者紹介
ルーク・デッドマン(1901~1939)
米テキサス州、農家の三男として生まれる。ハリウッドスターを志し、都会へと旅立つものの、吸血鬼症の発症により断念。享年38歳。現在は作家兼フリーライターとして死んでいる最中。
もっとも卑近な一族である『ラットルート』のスラヴ系吸血鬼。
なお、著者の写真はミスプリントの類ではないことを、編集者から読者のみなさまにお知らせいたします。
日常 吸血鬼 エッセイ ギャグ コメディ 人外 現代 文学フリマ短編小説賞
読了時間:約77分(38,057文字)