『神の世界修正(アルタネーション)』。その名の通り、創造主たる神による強制的な世界再建。
神はその力を行使して『恐竜』を絶滅させ、そして時を同じくして、神は『人間』を創造した。
人々はこれを後に『第一次世界再建(ファースト・シフト)』と呼ぶようになる。
その後、そんな神の力を手に入れた一人の人間によって、『第二次世界再建(セカンド・シフト)』が敢行され、世界には『天魔獣』と呼ばれるモンスターが現れるようになる。
それに伴い、世界に新たな職業が誕生した。
営利を目的とした天魔獣の討伐企業。それが『プレミア・カンパニー』だ。
そんなプレミア・カンパニー設立を目論む少女、クロナ・イヴニスは、連盟の商談室で会社設立の方法を学んだ。
起業するためには『連盟の基準を満たす強い仲間を集め』かつ『ブラックリスト企業に武力制裁を加えることで連盟の承認を得なければならない』ことを知った彼女は、
まずは仲間を探すため、強い人間が集う超一流企業『ファゴット・カンパニー』の就職試験に参加することを考える。
そこでクロナは、プレミア業界を目指す新人の中でも、今年度No.1との呼び声が高い少年、リク・ギルフバッシュと出会う。
ファゴット・カンパニーの一次試験を突破し、二次試験に駒を進めたクロナとリク。
順調に課題をこなし、ノルマを達成と思われたその時、2人の前に伯爵級の天魔獣『バルバトス・ドラゴン』が姿を現わした。
そこでリクは深手を負い、病院に搬送されることとなる。
クロナはリクの勧誘と並行して、一般的な大企業で働くサラリーマンのカナン・ドクロアにも目を付けていた。
仕事熱心なカナンは、傍から見れば誰もが羨むデキる男だった。
けれども、彼の胸中には"何かが足りない"という想いが常に付いて回っていた。
そんな折、クロナは2人に自分がプレミア・カンパニーを設立したい理由を明かす。
彼女の目的はプレミア・カンパニーしか手に入れることができない『神の世界修正(アルタネーション)』の力を手に入れ、『第三次世界再建(サード・シフト)』を敢行し、世界を変えることだった。
そんな彼女の理念と情熱に感銘を受けたリクとカナンはクロナと共に働くことを決意する。
彼らはブラックリスト企業である『株式会社レッド・ウルフ』を見事に倒し、
プレミア・カンパニー『株式会社イヴニス』を設立する。
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