作品一覧全60件
代表作 連載 完結済 16エピソード
 飛鳥の家は古い温泉宿である。その宿の一角には、白狐を奉っている祠がある。  飛鳥は、子供の頃から、他の人には見ることができない白狐のハクアと共に、過ごしてきた。  雨模様が続くある夏 、飛鳥の家に従兄の泳魚がやってくる。その従兄もまた、ハクアの姿を見ることができた。  飛鳥と泳魚は短い夏の日を過ごす。  龍が住むと伝えられる滝を見に行ったり、神社で行われる祭りへ行ったり、蛍を見に行ったり、本来ならば、何の変哲もない日常の出来事のはずであった。  湿った空気の匂いが漂う夏の盆。夢と現の挟間にある時期。その日常の風景は、非日常の一雫に揺らいでいた。
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童話[その他]
最終更新日:2011年03月15日
ほのぼの 日常 アニセカ小説大賞1 雨 夏休み 金魚 せつない まぼろし 読了時間:約67分(33,042文字)
短編
余命一文字  ――まるで、刀の銘のような響きを持つ五文字だなと、私は思った。
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純文学[文芸]
最終更新日:2020年03月30日
読了時間:約1分(329文字)
連載 完結済 22エピソード
 一つの湖、一つの島、一つの縦帆船しかない小さな箱庭のような世界のはなし。この世界は、宇宙に浮かぶ星の中にある。遠い昔に作られた宙に浮かぶ船。今となっては、それを知るのは、世界の管理を任された人の形をした人ならざるものたちだけ。  人々は小さな箱の中、のんびりほのぼのと暮らしていた。  湖に浮かぶ縦帆船の船長は、狭い世界の数多の場所、数多の人々と出会う。彼は、知るかもしれない、うしなわれた幻想の海への道を。美しい母なる海にある『海境』(ウナサカ)の行方を。  悲願の達成を迎えた時、旅立つものたちは、はじめてみる海と、宙に浮かぶ故郷に、これから始まる長い旅路に思いをはせた。  そんな閉ざされた小さな世界のちょっとした謎と不思議と、何の変哲もないまったり淡々とした平凡で適当な、おかしな日常、意味不明系なお話。
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童話[その他]
最終更新日:2018年10月26日
ほのぼの 日常 近未来 アニセカ小説大賞1 SF(Strange fancy) 童話 ファンタジー ノアの方舟 挿絵あり 読了時間:約207分(103,298文字)
短編
異世界を滅ぼすボタンを拾った。 押しますか?
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コメディー[文芸] 残酷な描写あり
最終更新日:2018年05月12日
仕掛け ダーク 切ない バットエンド注意 実験的小説 罪悪感 破壊力抜群! 押すなよ? 絶対に押すなよ? 読了時間:約1分(254文字)
連載 完結済 4エピソード
 空に浮かぶのは青い月。僕は地球ではない星にいた。  僕はこの星で出会った導師に恋をしている。しかし、その想いは伝えることができても、成就することはない。  その理由は、僕がこの星の生命ではないことに由来する。僕はこの部屋から生身で出れば、5分も経たないうちに死んでしまうだろう。僕は彼女の温もりを感じることができないのだ。  僕はロボットを操って、彼女と対面するしかない。それが唯一、彼女と僕をつなぐものだった。  月の光のように、淡く消えそうな強い鎖が、僕をこの場所に縛り付けている。
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空想科学[SF]
最終更新日:2017年06月06日
日常 近未来 SF(Strange fancy) ある日の日常 実らぬ愛 やや切ない 叶うことはない願い 月が綺麗ですね 私、死んでもいいわ ネトコン12感想 読了時間:約18分(8,682文字)
短編
考古学者とその助手は、1000年前の遺跡を発掘していた。そこは、昔のゴミ捨て場だった。 ★マグネットにも投稿しています★
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空想科学[SF]
最終更新日:2017年05月25日
日常 コメディー SF(Strange fancy) ネット小説大賞八感想 読了時間:約5分(2,482文字)
連載 完結済 13エピソード
――移り変わる世界たちの。 ★テーマは自然の風景★
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詩[その他]
最終更新日:2016年12月12日
春夏秋冬 雨 夕焼け 蛍 雪 風 雲 夏祭り 七彩雲月 色彩 世界の理 世界の不思議 読了時間:約8分(3,936文字)
連載 59エピソード
★剣? 魔法? 魔物? 依頼? 討伐?  そんなものよりも微生物。  そもそもの話、僕は微生物を愛でていたいのだよ!★  三度の飯よりも微生物の観察が大好きな院生は、地球ではない場所の、土薫る雨上がりの草原にいた。土の香りがする、これは非常に重要なことだ。実は雨の後に漂うあの匂いは、土に住む微生物の産物だ。その匂いを感じる、それはつまり、ここにも微生物は間違いなくいるということなのだ。  草原に残る水たまりを覗けば、様々な微生物たちがいた。この星の微生物たちも、地球となんら変わりなく神秘的な造形をしている。光に透けたもふもふの繊毛、水をかき回すように力強く振るわれる鞭毛、水に漂うことに適した無駄のない形……試験やレポートの心配もなく、ひたすら微生物の観察できるこの世界は――  ――あぁ、なんて幸せなんだ。 「こんなところで何をしているんだ?」 「……観察の邪魔だ、あっちへ行けよ」  邪魔をしてきた人物を睨み付けたが、視界に入ってきたのは馴染み深い哺乳類な人類ではなく、鱗を持つ爬虫類型の人類だったのだ! 「――あ、これは常在菌かな」  彼の鱗に住む微生物を発見した。初めて獣人に出会ったが、それはとにかく、やはり微生物は良いものだ。 「……俺の鱗がそんなに気に入ったのか?」 ★★★  世話好きな獣人(竜種)や、相棒となった精霊(液体)、いたずら好きの妖精(草花)といった者たちに観察の邪魔されつつも、「現代知識」と「神に願った3つの能力(道具がなくとも微生物を見ることができる能力、食事の時間も惜しいので飲食不要、体調不良で観察できないのは困るので過酷な環境に対する耐性)+オマケ(筆記用具など)」を活用しつつ、欲望のおもむくまま、気の向くまま、町で部屋で草原で森で洞窟で、ところかまわず微生物の観察をし、微生物をスケッチしたり、微生物を培養したり、微生物の観察をしたり、微生物を観察したり、アウトドア系インドア派なマイペース生活を満喫しようとする、微生物にしか興味が無い者の、ぐだぐだまったり日常系な話。
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ハイファンタジー[ファンタジー] 残酷な描写あり
最終更新日:2016年11月22日
SF(Strange fancy) すこしふしぎ 科学/生物学/化学 寄生/共生 醗酵と腐敗 菌の子(キノコ) 僕っ子 ある意味鈍感系主人公 理系主人公 観察チート 勝負だ!微生物! ネトコン11感想 読了時間:約850分(424,667文字)
短編
え、目の前にいる私が、本物の私か気になるかい?  確かに、私は魔物の研究で忙しい。面倒ごとは、ドッペルゲンガーの一人や二人に押し付けてしまってもおかしくはないような人間だ。  しかし、ドッペルゲンガーは質問に自ら考え答えるといった高度な会話はできないものなのだよ。
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ハイファンタジー[ファンタジー]
最終更新日:2016年07月07日
日常 影武者 魔物ラブ 異世界観察 星球大賞 読了時間:約4分(1,730文字)
短編
 僕には、自殺をしようとした友人がいる。  ……しようとした、と言うからには、もちろん死んだわけではなく、僕とは関係のないところで、今も元気に人生を謳歌している。
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ヒューマンドラマ[文芸] R15残酷な描写あり
最終更新日:2016年05月05日
自殺 水酸化ナトリウム ソーダ 中絶 星球大賞 読了時間:約6分(2,965文字)
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