1999年7月31日19:31に突然東京を襲った巨大地震。日本の首都東京は壊滅的な被害を受け、翌年元日首都は京都に遷都することとなった。
中学2年の伊藤傑も当然その被害を受け、家族はバラバラになってしまった。部活中に地震に遭った傑は、教師たちの指示で避難をするが周りはパニック状態。そんな中でも自衛隊員は支援物資を運んでくる。しかし、あまりの被害に物資は底をついてしまい、もらえなかった人が多数出ることになってしまった。翌日、被災者は国の対応、自衛隊の対応に文句を言い始める。
そんな光景が嫌になった傑は一人、関西の地に向かうことを決意する。東京から一人、歩いて関西の地にたどり着くには無謀である。しかし、人間の本質を見てしまった傑は歩くのをやめようとはしないのだ。
東京 大阪 旅 地震 被災
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