「名前を呼ばれた瞬間、人は死ぬ――」
〈カナノオト〉によって本名が“呪い”へ変わった世界で、人々は数字で呼び合いながら息を潜めている。そんな日常を切り裂くように開幕した殺戮ゲーム《ナマエ・ロワイヤル》――99枚のフルネームカードを巡る能力バトルだ。
少年ハル(ID 47)は、持ち前の知略と異能〈共鳴視〉を武器に戦場へ身を投じる。共鳴視は“名の痕跡”に触れて過去の映像や記憶を読み取る感応系能力。真名を暴く鍵として恐れられる力だ。
炎を喚ぶ“朱”、時間を刹那止める“刻”、闇を具現化する“無”――文字ひとつが異能の刃となって襲いかかる中、ハルは冷静な状況分析で敵を翻弄し、カードの裏に隠された“名前の呪縛”の真実へ迫っていく。
最後の一人になるか、すべての名前を掌中にするか。
命と名を賭けた頭脳×能力バトルが、いま幕を開ける
作品情報
ローファンタジー[ファンタジー]
残酷な描写あり
最終更新日:2025年05月21日
HJ大賞6 集英社小説大賞6 春チャレンジ2025 シリアス ダーク 男主人公 現代 冒険 ゲーム 超能力 ミステリー 異能力バトル サバイバル デスゲーム 魔法
読了時間:約70分(34,740文字)