「関わってしまった以上は、探り出さずにはいられないんです。真実を――」
蒸気機関が異常発達した世界。
西洋からの文化流入を受けて急速発展した極東の国のシュト市は、日頃から煤と灰が舞う世界有数の『汚染都市』として名を馳せるようになっていた。
昼夜を忘れたこの都市で探偵業を営む青年トキヤ・カンザキは、令嬢のレイカ・フウカ姉妹との邂逅をきっかけに、技術革新の裏側でひっそりと息づく秘法――『魔術』との関わりを"再び"深めてしまう。
魔術のもたらす『理不尽』は、やがてトキヤの出生の秘密さえも巻き込み―― ハード・ボイルドスチーム・パンク風味。
※本作は拙作『魔術師たちの昏き憧憬』の設定を見直し、リライトしたものです。人物、舞台、物語の構成等の内容に変更があります。
※一章分書き上げてからの連続投稿が基本になりますので、更新は一章ごとにかなり間隔を空けたものになります。ご了承ください。
※誤字は随時巡回・修正していきます。
※カクヨムにて加筆修正版を掲載中。更新はこちらが最速です。