次元の歩行者〈ディメイション・ウォーカー〉である魑魅正鷹は、父、魑魅鉄心からの呼び出しで十年ぶりに自分の生まれた次元、現世界〈ホット・ホーム〉に帰郷する。
そこで正鷹は父から現世界〈ホット・ホーム〉に発生した次元の捻じれ「ほころび」を修復する為、ボックスと二人で別次元に行き、神の束ねられた光〈オーラス〉を持ち帰るよう指示を受ける。
正鷹は父の意見に反対する。ボックスとは全次元において最も尊崇され、最も価値ある存在とされる一人の人間である。そのボックスを連れて別次元に行けば人攫いや犯罪組織に襲われる可能性は必須。それなのに護衛が自分一人というのは危険すぎると訴える。
しかし現在、次元の歩行者〈ディメイション・ウォーカー〉は自分とボックスの二名しかいないことを聞かされた正鷹は覚悟を決め、ボックスである早乙女巫女と二人で神の束ねられた光〈オーラス〉を手に入れるため別次元へと旅立つ。
道中で人攫いや犯罪組織と闘い、幾多の危機を乗り越えて二人は神の束ねられた光〈オーラス〉を手にする。
目的を達成し、現世界〈ホット・ホーム〉に帰ろうとする正鷹たちだが、帰りに正鷹を不倶戴天の敵とみなす最初の光を掴んだ者〈リベイション・ハウゼン〉と終焉への躍進者〈メイヘム・タイガー〉の、全次元の双璧と畏怖される二人が現れ、生死を賭けた三つ巴の戦いが始まる。
闘いの果てに意識を失った正鷹が目を覚ますと、そこは現世界〈ホット・ホーム〉だった。正鷹たちは無事に帰還する事が出来たのだ。命がけの歩行を成し遂げた巫女は、特別な絆を感じた正鷹に現世界〈ホット・ホーム〉に残るよう促す。
しかし、正鷹は狙われる身の自分が現世界〈ホット・ホーム〉に留まることは、巫女の身にも危険が及ぶと考え、次元の歩行者〈ディメイション・ウォーカー〉として生きる道を選ぶ。
そして再び、別次元で自分の道を歩き始める。
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