近未来。AR技術が普及し一般化した時代。 AR技術を用いたゲーム「Desire」がeスポーツとして、人気を博していた。 それはそんな「Desire」の物語。

とある古書店で働くなんでもない日常のお話。

魔法使いの落ちこぼれの国。ラピスラズリ。 そのさらに最下層で暮らす、マキナと呼ばれる少女。 何でもないような日が続くと思っていた、いつも通りの日々が続くと。 その日、とある小さな事件に彼女たちは巻き込まれる。 あぁ、今日も空は見えない。

高校生探偵、そう呼ばれる人間を私は知っている。 なんでも見た目が美少女だとか、いないはずの将棋部の部員であるとか。 そんな噂の真相を探るため、私は将棋部が使っていたという第二研究室へと赴いた。 まさか、そこで出会うことになるとは思わなかった。 スラリとした足、可愛らしい顔、見るものを虜にするであろう見た目をしたウィッグを被った男子に。 ――やぁ、どうも初めまして。僕の名前は兎双創代。巷では高校生探偵なんて呼ばれてるみたいだね。