魔法という概念が現れ、そして、魔物が出現してから五百年以上の月日が流れた。
魔物の存在により人類は徐々にその数を減らしていき、滅亡へと向かっていた。
そんな中、魔物に対抗するために育てられた魔法使いが一定の成績を得たことで、世界各地に魔法使いを育てるための教育機関が作られた。
魔導学園と呼ばれるようになったそれは、人類の希望となるはずだった。
魔導歴652年、南アメリカ大陸最大の魔導学園が滅びた。
それは、全ての始まりだった。
その日を境に、魔物は魔導学園を集中的に狙うようになる。
その結果、世界中にあった魔導学園はその数を全盛期の三分の一まで減らしていった。
その原因のほとんどが、魔物が大量に押し寄せるスタンビートによってだった。
魔導歴832年、東アジア地区にあった魔導学園の一つが滅びた。
それは、世界中に衝撃を与えた。
その学園は、世界でも五本の指に入るほどの実力を伴った場所だったからだ。
これを機に、破滅の速度は加速していくことになる。
これは、その滅んでしまった学園で生きていた魔法使いたちの、その物語の一部である。
※この物語は、時系列にそって進む予定がありませんので予めご了承ください。