魔法が存在する世界で魔力を持たずに生まれたラナ・クロードは、幸せとは程遠い幼少期を過ごしてきた。そんな彼女がのめり込んだ本には、この世の全てが詰まっている……はずだった。
図書室という狭い世界に閉じこもるラナは、とある事件をきっかけに、腹黒紳士や、ぶっきらぼうでガサツな騎士団長、心配性の上司や、餌付け趣味のシェフ見習いといった個性が強すぎる面々との出会い、外の世界を少しづつ知っていくことになる。
「この世の全ての理は本に書いてある」それは嘘なのか誠なのか。
知識を武器に世界を救ったり、救わなかったり、時にとんでもない事態を引き起こしたりしながら、仕事に恋に1人の少女が成長していく物語