「落ち着いて聞いてください、あなたの余命は……後一ヶ月です」
医者からそう宣告された青年の名は天野龍介(アマノリュウスケ)高校二年生だった。絶望していた彼の目の前に現れたのは灰色のスーツを着た死神。とうとう死ぬのかと龍介は覚悟したが死神から想いにもよらない言葉が飛んできた。
「あなたには今から異世界に行って、ある場所を目指してほしい」
話を聞くと『サファイエント』というこちらの世界で言う剣と魔法のあるファンタジーの世界で、そこのどこかにある「アルカナの地」に咲いている花を摘んできてほしいと頼まれた。
生き返る為に龍介は死神から大量の魔力を持つ身体を貰ったがそこは想像以上に過酷な世界だった。