[本作品は声で繋がるコミュニティ、こえ部との連動小説です。]
2027年、伝染病が蔓延し、世界は危機に瀕していた。死者が増加の一途を辿る中、世界中で死者が起き上がり、人を襲い始めた。
リュウジ・P・カガは、床に伏せる父の為、いまだ避難せず、起き上がる死者「リヴァイバー」を警戒する毎日であった。週に一度、物資や食料調達のため、ジョンズタウンへむかう以外は、今のところ平和な毎日を送っていた。
何も変わらないかに思えた日常。しかし、変化は急に訪れた。生存者の一団がジョンズタウンでリヴァイバーによる襲撃を受けていたのだ。リュウジは辛くも彼らを助けると、家路を急いだ。
生存者によるとニューヨークに生存者コロニーが有るという。彼の父を連れて、共に向かうよう誘う生存者達。リュウジは年老いた父の事を思い、断る。生存者は渋々諦め、その場は収まったように思えた。
が、リュウジは車から徐々に見えてきた家を見て愕然とする。バリケードが破られ、父がいるはずの家の扉はこじ開けられていたのだ・・・・