ド田舎に存在する碧風高原鉄道。
二十年前、この両親が紆余曲折の末に設立した第三セクター鉄道を守り抜くのが、残された兄弟であるハガネとクロハ。
只でさえ輸送密度の低い赤字ローカル線を、健気に支えていたのだ。
そこに目をつけたのが、準国営鉄道である「JTR」のキハ・ヨンジュウ社長こと、通称ヨン様。
法案施行から二十年、環境破壊と地域崩壊の問題点も多い、通称「リゾート法」を活用することにより、鉄道路線廃止を含めた、地域の大規模なリゾート開発を手がけようとする。
物心つく前に居なくなった両親が渾身込めて残したこの鉄道を、何とか残したいと思うクロハ。
そんな気持ちに気付いたハガネは、鉄道存続と地域保全の志を胸に刻み、地域に住む個性的な人々を含め、訴え始める。
さまざまな思いが交錯する問題点は、ついに一筋の光を見出すのだが…
※頒布済み作品転載(一部描き下ろし含む)
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