『殺戮機械少女〈ジェノサイドオートマチックガール〉』。主に世界大戦時において、『霊石』の力と科学の力を使って各国が秘密裏に計画・製造した殲滅機器の通称。ある日、その日暮らしを送っていた青年―――九条哲人は、人を殺した晩に一体の少女を救ってしまう。それが全ての始まりだった。
哲人は、『殺戮機械少女』を利用した秘匿国防組織『アルカサル』の提携病院にて、黒いワンピースを着た少女と出会う。その正体は、殺し屋稼業を営む日本製陸上兵器型『殺戮機械少女』のファーストであった。彼女と行動を共にするなかで、哲人は自分の肉体が世界最強の化学兵器になっていることを知る。世界大戦中、ナチスドイツも尻込みをして扱えなかった、最強最悪の化学物質『N』を哲人の身体は生み出していたのだ。ファーストは『アルカサル』殲滅の仕事を受け持っており、哲人を災厄と判断し殺そうとする。対して、哲人は『N』を利用してその場を切り抜ける。
その後、『アルカサル』所属の銀髪碧眼の少女―――ロシア製光学兵器型『殺戮機械少女』の橘光、彼女の上司にあたるヤンキー見た目幼女の桜木アリスや、その他『アルカサル』メンバーの協力もあって、哲人は自分の正体を知るファーストの破壊と、自分を化学兵器に仕立てあげた謎の組織の真相解明のために邁進する。光と24時間共同生活を送ることで、光の能力によって物質『N』の流出を抑え込むことができ、さらには初恋の相手も見つかるほど、九条哲人の時間は満たされる。しかし、身体検査をしたことで、哲人の肉体には―――もう一つの、本当に驚くべき真実があった。そして、哲人や光、『アルカサル』全体に、圧倒的な脅威が姿を現す。その脅威をきっかけに、九条哲人とは何者なのか、世界大戦を推し進めることになった『殺戮機械少女』の開発に必要な『霊石』とは何なのか―――世界と人類の真相が明らかになる。
異能力バトル ラブコメ 近未来 男主人公 現代 ハーレム 超能力 ミリタリー アンドロイド チート ネトコン11
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