2045年問題ー
簡単に言ってしまえば、ロボットが人間の知能を勝った年である。
優秀な人工知能をもつロボット対人類のロボット解体軍
まさか第三次世界大戦の相手がロボットだとはどんな有能な占い師でもわかり得なかったことだろう。
その悲惨な戦いにおいて、人類は約二分の一の人口を失い、ロボットの制圧による世界征服がはじまった。
そして2054年ー
9年たった今でも人工知能と冷戦をしている人類達は、ある男を見つける。
その名前は瀬奈沢哀人(せなざわあいと)という元軍隊の少年である。
ロボット解体軍に所属していた彼は自らロボットを駆逐するための武器を作り、音だけでロボットの弱点、つまりはAIの場所を特定できるただ一人の人間であった。
しかし、前線で戦っていた彼にある問題が生まれた。
それはー